墓じまい解説【2】一連の流れ~新しい納骨先の選定
このページでは、
墓じまいの一連の流れと、遺骨の行き先の決め方について説明します。
お墓の引越しの場合もほぼ同じ流れです。
墓じまいの一連の流れ
墓じまいの手順として大きく分けて3ステップを抑えておきたいです。
-
遺骨をどうするのか決める
-
既存のお墓の手続きをする
-
遺骨の新しい行き場所へ納骨する
イメージとしては、家の引越しを思い浮かべるとわかりやすいと思います。
家の引越しも、
引越し先を契約する
→今住んでいる家の手続き
→引越し先に移動
という流れだと思いますが、お墓も似たようなものです。
墓じまいでも、墓の引越しでも、
まずは遺骨をどうするのかを決める必要があります。
最初は何から手をつけていいかわからないですが、
全体の流れを把握すればやることが見えてきます。
はじめに決めていきたいことは遺骨の行き先についてです。
1.遺骨をどうするのか決める
まずは、今あるお墓の遺骨をどうするかを決めます。
選択肢をあげると下記のとおり。
- 新しく従来のお墓を建墓して納骨する
- 永代供養ができるお墓へ納骨する(樹木葬・納骨堂含む)
- 海や山へ散骨する
- 手元供養する
実際に多い選択肢は?
では、墓じまいした人たちは実際に上記のどれを選んでいるかというと、
- 新しいお墓を建てて納骨
- 永代供養ができる墓に納骨(樹木葬・納骨堂など含む)
この2つを選択している人がほとんどです。
散骨や手元供養を選択している人は未だ2割ほど。少数派なんですね。
今後時代も変わり需要も増えてくると思いますが、
散骨や手元供養をする場合のメリット・デメリットも踏まえておいたほうが
後悔がないです。
遺骨の納骨先(霊園・お寺)を探す
どこかへ納骨する意志が決まったら、納骨する場所を探します。
方法としては、
- 広告や口コミで気に入ったところへ直接足を運んでみる
- 地元の石材店を回って希望に合う場所があるか聞いてみる
- インターネットで、お墓の総合案内サイトから資料を取り寄せる←おすすめ◎
などがあります。
直接足を運んでみる → 大事!でも初っ端からは労力が…
絶対にするべきなのは、購入する前に必ず直接足を運び、
どんな環境なのか、アクセスはどうかなど自分の目で確かめることは必須です。
ただし、いろんな墓地をはじめから足を運ぶのは結構な労力がかかりますので、
実際に足を運ぶのは資料集めをして取捨選択してからでも遅くないかなと思います。
地元の石材店を訪ねる → 希望の場所の取り扱いがないことも
地元の石材店を回ってみるのもいいです。
石材店は墓石だけではなく墓地の紹介もしてくれますので。
そして一般墓だけではなく、永代供養墓、樹木葬、納骨堂の紹介もしてくれます。
というかこの受注が近年多いです。
石材店に依頼したからといって、一般墓で建てなくてはいけない、なんてことはありませんのでそこは安心していいかと。
ただし希望の墓地が、地元の石材店で取り扱っていないことも多々あります。
ひとつの石材店に最初から絞らず視野を広げてみてもいいかもしれません。
また、営業の中には売上が低い永代供養墓希望と聞いてあからさまに嫌な顔をとることも無きにしもあらず。
墓地情報サイトから資料を取り寄せる → おすすめ!効率良し◎
とっかかりとしておすすめはインターネットからの資料請求です。
最近はかなり主流になってきています。
申し込みの流れは、
全国のお墓を紹介しているインターネットサイトから気になる墓地を選んで申請フォームから申し込む。
後日気になる墓地の資料を送ってもらえます。
気になる墓地がなかなか決められない場合は、申し込みフォーム入力の時に、希望条件(家から近い、おいくら万円まで、樹木葬で…など)を書いて申し込めば、先方で条件に見合う資料を見つけて送ってくれます。
まずは資料集めから始めて、予備知識をつけてから足を運んで決めるのが効率がいいですね。
おすすめのポータルサイトを2件紹介しておきます。
◇日本最大級のお墓ポータルサイト!全国のお墓が探せる【いいお墓】
テレビでも紹介され軒並み実績が伸びている鎌倉新書の【いいお墓】。
日本最大級のお墓総合ポータルサイトです。
霊園や墓地の資料請求のほか、現地見学やお墓の選び方など、電話やメールで相談にのってもらえます。
なんといっても、インターネットから見学予約し、見学後のアンケートに答えると、
3000円分相当のギフト券が貰えるのが人気のようです。(電話の予約などは対象外)
こちらも前回のお墓を紹介してくれるインターネットサイトです。
組合の加盟石材店から構成されていて、安心感があります。
専門知識がある相談員が電話やメールで相談にのってもらえます。
サイトには、仏事に役立つコラムの連載や、霊園現地調査レポートなど充実したコンテンツとなっています。
現地調査レポートはかなり参考になりますよ。
というのも、サイトに載っている写真は通常奇麗なものを厳選されて撮られていることが多く、見学にいってみるとガッカリするような場所もあります。
この調査員レポートには割とありのままの姿を掲載されていることが多く(笑)、
こんなのもあるんだー!と感激のところから、
あれ、実際こんな感じなんだ…(汗)という見方もできますので、
私自身もいろんな意味で参考にしていました^^;
ぜひ見て参考にしてみてください。
ともあれ、この2件は家にいながら情報を一度に集められるのでおすすめです。
新しいお墓を契約する
こんな感じでお墓を選定し、新しい墓所が決まり契約したら、
墓地使用許可証を発行してもらいます。(または受入証明書ともいいます。)
この証明書は、遺骨を納骨する際に必要になるので、必ず保管しておいてください。