永代供養墓ってなに?メリット・デメリット解説
永代供養墓というのは端的にいえば、
家族や親族の代わりに、
墓地の管理者が遺骨を永代にわたり管理・供養するお墓のことを指します。
永代供養墓の歴史はまだ日が浅く、
現代のような継承者の問題で利用される永代供養墓は、
1985年の比叡山延暦寺大霊園による久遠墓が始まりとされているようです。
しかし近年では従来の代々継いでいくタイプお墓のから、
墓地の管理者、つまりお寺や霊園の管理者が家族に代わって管理してくれるタイプのお墓の需要が急増しています。
永代供養墓の種類
永代供養墓といっても様々なタイプのお墓があります。
屋内か、屋外か。
個別の納骨か、他人とお骨が混ざるタイプのお墓(合祀)か。
墓石のお墓か、墓石を建てない(樹木葬など)か。
などなど。
それぞれ一長一短があるので、自分にとってどの条件が外せないのか考えてみてください。
屋内の永代供養墓の例としては、納骨堂があげられます。
納骨堂も、ロッカー型・霊廟型のものや、
最近では自動搬送式のタイプも人気ですね。
自動搬送式のタイプというのは、カードをピッとかざすと、自動でお骨が入っている厨子が運ばれてくるものです。
立体駐車場のような形状というとイメージしやすいですかね。
自動搬送式の納骨堂は、いざ建替えのときとかどうなるのでしょうか。
建替えの金額が工面できる墓所でないと、安置場所としては先行きが心配になります。
そのあたりの設備等がしっかりしているかもチェックすべき点です。
納骨堂のほかにも、屋内に一般の石碑型のお墓があるという変わった墓所もあります。
屋外の永代供養墓の例としては、屋外にある合祀墓や樹木葬です。
合祀墓とは、その名のとおり、家族ごとではなく他の人とお骨を一緒に納骨されるタイプの墓で、一般のお墓よりも価格が抑えられる傾向にあります。
樹木葬とは、墓石の代わりに樹木などをシンボルとしたお墓のことです。
樹木葬も近年では需要が増加傾向にあります。
メリットとしては、通常お墓を建てる時に必要な墓石代がかからないので、一般墓を建てるよりも割安なところが多いことでしょうか。
プレート代など別途雑費が必要な場合もありますが。
また、自然の中で眠りたいという故人の遺志を継いだというかたも多いです。
樹木葬に納骨の場合、合祀されるところから、家族ごとに納骨できるところまで様々です。
数としては合祀されるところの方が多いので、個別希望の場合は別途確認が必要ですね。
永代供養墓の中でも、期限付きの永代供養墓を取り扱っている墓所もあります。
期限付きの永代供養墓は、ある期間だけ墓石での供養をして、期間後は合祀墓へ移されるという仕組みです。
「お墓の承継者がいないのでお墓をずっと守っていけないが、
最初から合祀墓に入るのは抵抗がある」といった要望が多いことから始まったようです。
期間は、3回忌過ぎたらというところもあれば、33回忌・50回忌を過ぎたら、というところまで様々ですが、後々追加料金がかからずに墓石の撤去やお骨の移動をしてくれるところが多く安心です。
永代供養墓の金額
永代供養墓の金額ですが、永代供養墓というひとくくりだけで相場を紹介するのはなかなか難しくてですね。
合祀墓ですと、一霊位10万円以下から契約できるところもあれば、
中には郊外の墓所一件契約できてしまうくらい高価なところもあります。
土地の金額と同じで、地域や大きさによっても様々ですし、寺院にあるのかそれ以外なのか、などによっても変わってきます。先述のとおり、個別納骨か合祀か、寺院の格が高い場合は納める金額も高くなる場合があります。
でもやはり金額は気になるところなんですよね。
永代供養墓の金額を比較するのに一番手っ取り早いのは、
インターネット上の墓所紹介サイトから検索する方法です。
一般的に永代供養墓はいくらなんだろう?という漠然とした不安から解消されると思いますし、契約をした人たちの口コミも書かれているのである程度参考にはなります。
下記のリンクは、永代供養墓を紹介するインターネットサイトです。
家の最寄りで永代供養墓を取り扱っている墓所や、口コミなど情報が得られます。
国内最大級の鎌倉新書が運営するサイトなので情報豊富なのでおすすめです。
永代供養墓で気を付けたいのは、
一度納骨すると、再度遺骨を取り出すことができない場合が多いです。
個別納骨の場合は可能なこともありますが、合祀された遺骨は他の人と混ざってしまっているので、後ほど諸事情により故人の遺骨を取り出したいとなった時にはもう手遅れです。
後悔がないように、永代供養墓へ納骨するお骨とは別に、
少量のお骨を手元供養として取っておくという方法もあります。
そのお話は機会があれば後日。
以上、永代供養墓について書きました。
永代供養墓は一般墓よりも価格が抑えめになる傾向がありメリットがある反面、一度遺骨を納めると取り出せない場合がありますので確認が必要です。
自分の中で優先する条件を明確にしてお墓選びをしてみてください。